2023年5月19日金曜日

第1回 認知症介護基礎研修会

令和5年5月16日(火)午前10時より 市老連版 第1回「認知症介護基礎研修会」を開催いたしました。

昨年度まではコロナの影響を受けZoomでの研修でしたが、今年度は集合研修となりました。

第1回目
認知症の理解:四恩学園 西田和人氏
コミュニケーション:特養 白寿苑 山内恵美氏 
ユマニチュード5つのステップ:地域包括ケア推進事業 三原由紀氏


西田講師


最初に大阪市認知症介護指導者で四恩学園 事務局長の西田和人氏に「認知症の理解」と題し、ご講義いただきました。認知症の基本的な知識(老化)や老年期の課題(統合と絶望)についてお話されました。また四大認知症疾患の特徴、認知症の中核症状と心理的特徴についても詳しくお話されました。
中核症状を理解することで日常生活に与える影響、心理面への影響に対して対応をしていく。認知症の行動・心理症状の変化の要因を見つけだしケアをしていく。そして支援をしていく上で私たち自身も、いかに心理的に良い状況にいなくてはならないかと、お話されました。


山内講師

続いて、特別養護老人ホーム 白寿苑 看護担当課長 山内恵美氏から「認知症の人の声を聴くということ」についてご講義いただきました。

最初に「認知症について知ること」「中核症状とBPSDを知ること」について午前中の復習を兼ねてお話してくださいました。

介護とは食べさせること??
自分で食べるを支援すること

例題からグループ内で話し合っていただき発表していただきました。

続いてDVDを観て頂き高次脳機能障害について説明していただきました。「きく」「触覚」についても詳しく話してくださいました。


三原講師

最後に地域包括ケア推進事業 課長 三原由紀氏に『ユマニチュード5つのステップ』をご講義いただきました。

『ユマ二チュード』とは?
最期の日まで尊厳をもって暮らし、その生涯を通じて“人間らしい“存在であり続けることを支えるために、ケアを行う人がケアの対象者に『あなたのことを、私は大切に思っています』というメッセージを常に発信する。つまりその人の“人間らしさ“を尊重し続ける状況こそがユマニチュードの状態である『≪ユマニチュード入門≫P005はじめに』より。

ユマニチュードの4つの柱①見る②話す③触れる④立つ



ペアになって頂き「見る」技術、「話す」技術、「触れる」技術、「立つ」技術を実践しました。ケアをする人の言葉掛け1つで変われる。ひとりひとりが大切な存在であるためにできる事を工夫してくださいとおっしゃっていました。





講義終了義 市老連 研修委員会 北野理事より終わりの挨拶をして頂きました。
長時間の研修でしたが、ご参加いただき、ありがとうございました。
研修会終了後には、参加者の方が会場の後片付けをお手伝いしてくださいました。皆さん、本当にありがとうございました。市老連(^^)/!

~次回のご案内~
第2回目  令和5年5月31日(水)午前10時~開催 
権利擁護:特養 こうのとり 北野智傑氏
本人主体のケア:『おれんじドア〗代表 丹野智文氏
認知症ケア:㈱あおいけあ 代表 加藤忠相氏
セッション・グループワーク:特養 こうのとり 北野智傑氏

日 時:令和5年5月16日(火) 午前10時~午後5時
場 所:大阪市立社会福祉センター3階 第1会議室
講 師:四恩学園 事務局長 西田和人氏
    白寿苑 看護課長 山内恵美氏
    地域包括ケア推進事業 課長 三原由紀氏
参加者:26名