2023年6月7日水曜日

第2回 認知症介護基礎研修会

 令和5年5月31日(水)午前10時より 市老連版『認知症介護基礎研修会の第2回』を開催いたしました。第2回目も前回同様のグループのお席に座っていただき、グループ討議など行いました。

第2回
権利擁護:特養  こうのとり 施設長 北野智傑氏
本人主体のケア:おれんじドア 代表 丹野智文氏
認知症ケア:㈱あおいけあ 代表 加藤忠相氏
セッショングループワーク:特養 こうのとり 施設長 北野智傑氏


北野講師
最初に特別養護老人ホーム こうのとり 施設長 北野智傑氏に『権利擁護』と題し、ご講義いただきました。講義に入る前に、前回の講義の振り返りとして『不適切なケアとは…』について、グループ内で話し合いました。続いて『権利』『擁護』について説明いただき、基本的人権について詳しくお話くださいました。自立と自律への支援、権利擁護の観点からのケアスタッフの役割についてなど、支援をしていく上で大切な事をお話されました。



丹野講師

続いて おれんじドア 代表 丹野智文氏から『本人主体のケア~本人の視点からみた認知症ケア、日常生活・社会生活における意思決定支援とは~』についてご講義いただきました。若年性アルツハイマー型と診断されてから現在に至るまでについて、詳しくお話くださいました。そして当事者としての気持ちや、当事者だからこその苦しみ悩みを伝えて頂きました。








アルツハイマー型認知症=(イコール)終わりでなはい!!
認知症を悔やむのではなく認知症と共に生きる道を選んだ。


加藤講師

 
続いて㈱あおいけあ 代表 加藤忠相氏から『認知症ケア~中核症状の生活への影響と心理、認知症の人にとっての環境の重要性~』についてご講義頂きました。
最初に今後、社会構造が20年の間で100歳以上の高齢者がどれだけ増加していくか、それに伴い医療・介護の人材不足が深刻化されていくなど、今後の我が国の人口推移について説明されました。
また自立支援のありかたについては沢山の例を挙げながらお話してくださいました。







最後に特別養護老人ホーム こうのとり 北野講師より質疑応答の時間を作っていただきました。また事前に募りました『認知症ケアにおける悩み』『認知症当時者にお聞きしたいこと』についても、丹野講師、加藤講師に回答していただきました。


参加者の皆さんからは「普段聴けない貴重な話が聴けた事と話を聴くたびに認知症の症状について考えが変わりました」「実体験のお話が多く心に響く内容が多かった」「若年性認知症の講師の方の体験談や、あおいけあの認知症の利用者が参加する取り組みが素晴らしく参考になった」などの感想をいただきました。

長時間の研修でしたが、ご参加いただき、ありがとうございました。
研修会終了後には、参加者の方が会場の後片付けをお手伝いしてくださいました。皆さん、本当にありがとうございました。市老連(^^)!


日 時:令和5年5月31日(水) 午前10時~午後5時
場 所:大阪市立社会福祉センター 第1会議室
講 師:特養こうのとり 施設長 北野智傑
    おれんじドア 代表 丹野智文
    ㈱あおいけあ 代表 加藤忠相氏
参加者:26名