2016年1月27日水曜日

第3回防災研修会~シナリオ型防災訓練から実践型防災訓練へ~開催

1月26日(火)午後2時より大阪市立社会福祉センター第1会議室にて平成27年度第3回防災研修会を開催しました。

大阪市危機管理室 黒田 和伸参与にご登壇いただき、『シナリオ型防災訓練から実践型防災訓練へ』をテーマに実習を交えた研修を行いました。

最初に実践型訓練に向けた入門編として「クロスロード」というゲームを実習しました。災害対応についての問題をイエスかノーの2択で答えます。グループ全員がイエスの回答になったり、判断が分かれたりとそれぞれのグループ、問題によっても状況が変わります。回答後にはグループで意見交換も行いました。続いて参加者の皆さん自身が問題を作成し、答えるという形式でも体験してみました。

次に情報伝達訓練を行いました。施設に災害状況の電話連絡があったとイメージし、危機管理室のアドバイザーさんが読み上げる内容を、「情報連絡票」に記入するという体験をしました。落ち着いた状況で、ゆっくりと分かりやすく読み上げてくださっても、実際に記録をとるという事の難しさを実感していただけたようでした。また、対策本部の設置や被害状況を把握するため必要な準備物について、黒田参与からご説明をいただきました。

最後に模擬訓練を実施しました。参加者の皆さんが旭区にある福祉施設の職員と想定し、災害が発生したと仮定して訓練が始まりました。まず、グループ内で責任者・処置表係・地図係などの役割を分担しました。
時間の経過とともに10の状況が付与されます。それぞれに応じて、処置表を記入し、また地図も利用しながら、責任者を中心に対応を協議していきます。
状況が次々と付与されていく中で、短時間で判断しなければならない
ので、非常に厳しい訓練になったと思います。

従来のシナリオ型訓練ではなく、今回の研修会で学んだ実践型訓練では、自分自身で考え、動かなければなりません。また、防災に関する基礎知識も重要な要素となることを実感していただけたのではないでしょうか?

実際の災害での状況により近い訓練を体験することで、日頃から防災について考えていただき、施設に持ち帰って取り組んでいただければと思います。
研修会では各グループごとに大阪市危機管理室の防災アドバイザーさんがついてくださり、進行の補助やアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
また、参加者の皆さんには会場の後片付けをお手伝いいただき、本当にありがとうございました。市老連 v(^-^)v

日時:平成28126日(火)午後2時~5
場所:大阪市立社会福祉センター 3階 第1会議室
講師:大阪市危機管理室 参与 黒田 和伸 氏  
   防災アドバイザー    高橋氏 土井氏 木庭氏
               京谷氏 瀬尾氏 
参加者:32名