今回は、新型コロナウィルスの影響もあり市老連では初の試みとなるZoom研修会となりました。
午前の部では大阪市認知症介護指導者で四恩学園 事務局長の西田 和人氏に「認知症の人の理解と対応」と題し、ご講義いただきました。認知症の基本的な知識(老化)や中核症状を理解した上での具体的な対応。認知症の行動・心理症状の変化の要因を見つけだしケアをしていく。そして支援をしていく上で私たち自身も、いかに心理的な良い状況にいなくてはならないかと、お話されました。
続いて弘済院家族の会 和崎 光子氏に認知症のお父様を介護された体験をお話いただきました。介護生活の中で、家族の視点から感じられた様々なことについて、施設職員のみなさんに「お伝えしたいこと」としてお話くださいました。最後に見せて頂いたお父様の写真が穏やかな顔をされていて素敵でした。
午後の部では特別養護老人ホーム 白寿苑 看護担当課長の山内 恵美氏から認知症介護における基本的な考え方の共有についてご講義いただきました。参加者の皆さんにはZoom内でグループになって頂きお互いの意見を交換し、事例について話し合いをしました。参加者の回答をもとに、より詳しく教えてくださいました。
ワークシートを用いて、参加者の皆さんに考えて頂きました。ケアをする人の言葉掛け1つで変われる。ひとりひとりが大切な存在であるためにできる事を工夫してくださいとおっしゃっていました。
『ユマ二チュード』とは?
最期の日まで尊厳をもって暮らし、その生涯を通じて“人間らしい“存在であり続けることを支えるために、ケアを行う人がケアの対象者に『あなたのことを、私は大切に思っています』というメッセージを常に発信する。つまりその人の“人間らしさ“を尊重し続ける状況こそがユマニチュードの状態である『≪ユマニチュード入門≫P005はじめに』より。
今回の研修はZoomでの長時間の研修でしたが、たくさんの方々にご参加いただきました。
ありがとうございました。市老連(^^)!
日 時:令和2年7月9日(木)9:30~15:30
場 所:各自施設 他
講 師:四恩学園 事務局長 西田 和人氏
弘済院家族の会 和崎 光子氏
特別養護老人ホーム 白寿苑 看護担当課長 山内 恵美氏
社会医療法人 平和会 地域包括ケア推進事業部 三原 由紀氏
参加者:32名