2025年6月20日金曜日

令和7年度 市老連版 認知症介護基礎研修会 (第1回)

  令和7年6月19日(木)午前10時より 市老連版 第1回「認知症介護基礎研修会」を開催いたしました。


第1回目
認知症の理解:西田和人氏
コミュニケーション:山内恵美氏 
ユマニチュード5つのステップ:三原由紀氏


最初に大阪市認知症介護指導者で四恩学園 事務局長の西田和人氏に「認知症の理解」と題し、ご講義いただきました。認知症の基本的な知識(老化)や老年期の課題(統合と絶望)についてお話されました。また認知症の中核症状と心理的特徴についても詳しくお話されました。
中核症状を理解することで日常生活に与える影響、心理面への影響に対して対応をしていく。認知症の行動・心理症状の変化の要因を見つけだしケアをしていく。そして支援をしていく上で私たち自身も、いかに心理的に良い状況にいなくてはならないかと、お話されました。


続いて、特別養護老人ホーム 白寿苑 看護担当課長 山内恵美氏から「大切にされていると感じられる認知症ケア~明日からできることを考えよう~」についてご講義いただきました。
最初に「基本的介護の振り返り」「中核症状とBPSDの復習」について午前中の復習を兼ねてお話してくださいました。2人ペアでのワークでは『きく』事の大切さを学びました。

『きく』ということとは?
聞く
聴く
訊く

最後はDVDを観て頂きました。




最後に社会福祉法人 健生会 地域包括ケア推進事業 課長 三原由紀氏に『ユマニチュード5つのステップ』をご講義いただきました。

『ユマ二チュード』とは?

最期の日まで尊厳をもって暮らし、その生涯を通じて“人間らしい“存在であり続けることを支えるために、ケアを行う人がケアの対象者に『あなたのことを、私は大切に思っています』というメッセージを常に発信する。つまりその人の“人間らしさ“を尊重し続ける状況こそがユマニチュードの状態である『≪ユマニチュード入門≫P005はじめに』より。

グループワークをたくさん取り入れた研修会となりました。認知症ケアの5つのステップについて詳しくご説明して頂きました。


参加者の皆さんからは『実際に役立つ内容で良かった』『認知症の方への接し方や、人それぞれに合った介助等を試したくなりました』『色々な認知症への対応、事例を知る事が出来た』などの感想がありました。

長時間の研修でしたが、ご参加いただき、ありがとうございました。
研修会終了後には、参加者の方が会場の後片付けをお手伝いしてくださいました。皆さん、本当にありがとうございました。市老連(^^)/!


~次回のご案内~
第2回目  令和7年7月30日(水)午前10時~午後5時10分
権利擁護:特養 こうのとり 施設長 北野智傑氏
家族の声:脳科学者 恩蔵絢子氏
認知症ケア:㈱あおいけあ 代表 加藤忠相氏


日 時:令和7年6月19日(木) 午前10時~午後5時10分
場 所:大阪市立社会福祉センター3階 第1会議室
講 師:四恩学園 法人事務局長 西田和人氏
    特養 白寿苑 看護担当課長 山内恵美氏
    社会福祉法人 健生会 地域包括ケア推進事業 課長 三原由紀氏
参加者:14名