令和3年3月15日(月)午後2時~ 大阪市立社会福祉センター第4会議室と岩手県北上市 株式会社 桜を結んでZoomにて防災フォーラムを開催致しました。
通信状態も良好で、岩手県からは、社会福祉法人光寿会 特別養護老人ホーム光寿苑 苑長 太田宣承氏、株式会社 桜 代表取締役で復元納棺師の笹原留似子氏にご参加いただきました。
第4会議室からはKZ総合防災企画 黒田代表、特別養護老人ホームなごみ 福留施設長、大阪市危機管理室 守屋係長、石飛氏、橋村氏、参加者26人の方たちとで防災フォーラムを開始致しました。
まず、最初に岩手県和賀郡の真宗大谷派仙台教区花巻組碧祥寺住職でもある、太田苑長に『決して忘れない。東日本大震災10年目にして感じること』と題してご講演いただきました。震災直後から現在に至るまで、被災者に寄り添ってこられたたくさんの貴重な経験をお話しくださいました。
その中で「私の中に偏見や差別心はないですか?」~『福島の苦悩』や『被災者の笑顔』から私自身の実相を問う~ で同じ商品が並んであって、一つは国内産、もう一つは福島産、どちらを手に取りますか?と言われてどうしますか?つい差別、偏見、思い込みで福島産を手にしないのでは。ハッとしました。
福島の高校生が伝える『ふくしま食べる通信』という福島の生産者の思いを食材付の情報誌で発信しています。
【参考:https://taberufukushima.tumblr.com/ 】
次に株式会社 桜 代表取締役、復元納棺師 笹原留似子氏に『多くの旅立ちに立ち会った復元納棺師笹原さんの思い』と題しご講演いただきました。
その時の経験された貴重なお話をして下さいました。
遺体の復元や納棺のボランティアだけでなく心のケアも請け負うようになったきっかけは?
🌼安置所で、私は小さな遺体を見つけました。見れば小さな子供です。腐敗して変色した顔を復元してあげたら、本当に可愛い顔になるだろうなと。だけどその子は「身元不明者」ですから、技術を持っていても、ご遺族の許可がないと触れることすらできません。何もできないんです。「あの子を戻してあげられなかった」という後悔が、後の安置所での復元ボランティアや現在の心の支援の活動に繋がっています。
最後に福留氏、守屋氏、黒田氏からの質問について太田氏、笹原氏からお答をいただきました。
まだまだいっぱいお話を聞きたかった3時間の研修会でした。参加者のみなさまからのアンケートもたくさんご提出いただきありがとうございました。
市老連(^^)v
場 所:岩手県 株式会社 桜 ・大阪市立社会福祉センター 第4会議室
講 師:特別養護老人ホーム光寿苑 苑長 太田宣承氏
株式会社 桜 代表取締役 復元納棺師 笹原留似子氏
コメンテーター:KZ総合防災企画 黒田代表、特別養護老人ホームなごみ 福留施設長、
大阪市危機管理室 守屋係長、石飛氏、橋村氏
参加者:26名
事務局:2名