2021年8月20日金曜日

Zoom研修 高齢者虐待対応研修会 開催

 8月12日(木)午後2時から、大阪市立社会福祉センター 第1会議室にて「高齢者虐待対応研修会~介護事業所の高齢者虐待最多から考える~」をZoomにて開催いたしました。

講師には北海道介護福祉道場 あかい花 代表の菊地 雅洋氏にご登壇頂きました。

今回の研修では、高齢者虐待の要因と虐待防止の視点について話していただきました。最初に虐待防止の意味、また対人援助サービスに従事する使命と責任について詳しく説明してくださいました。虐待とされる具体的行為については、言葉による脅し、差別的扱い、DVなどの心理的虐待、殴るなどの身体的虐待、性的虐待が行為として挙げられます。高齢者の場合は、かつては身体的虐待は最も多かったのですが、ここ5年ほどは心理的虐待、ネグレクト(放棄・無視)の増加が目立ってきているようです。

続いて、ある事例について詳しく話して下さいました。職員の心無いジョークによって傷つけられた利用者に対し「そんなつもりはなかった」という無意識の虐待、当事者が虐待とは思っていない行為や言葉により受ける精神的ダメージは大きく、どのようにして元に戻せるというのだろうかと、おっしゃっていました。
事例でのサービスを利用する人は利用者ではなく顧客であり、利用者と職員との関係とは、顧客とサービス提供者という関係である。サービス提供者であるべき、奉仕、行儀作法は対人援助の基本ともいえる。お客様に接する方法(接客)が身についてこそ接遇が可能になる。こころを守る、思いやりを忘れずに接することの大切さをお話されていました。



先生からは、あまり難しく考えず、職場で上司に使う言葉遣いで利用者の方々と会話すると考えたらいかがでしょうか、と教えてくださいました。

北海道よりお越しいただきました菊地先生、参加者の皆様、ありがとうございました。
市老連(^^)!

日時:令和3年8月12日(木) 午後2時~4時
会場:大阪市立社会福祉センター 第1会議室
講師:北海道介護福祉道場 あかい花 代表 菊地 雅洋氏
参加:85名