令和6年6月7日(金)午前10時より 市老連版『認知症介護基礎研修会の第2回』を開催いたしました。第2回目も前回同様のグループのお席に座っていただき、グループ討議など行いました。
第2回権利擁護:特養 こうのとり 施設長 北野智傑氏
家族の声:脳科学者 恩蔵絢子氏
認知症ケア:㈱あおいけあ 代表 加藤忠相氏
最初に特別養護老人ホーム こうのとり 施設長 北野智傑氏に『権利擁護』と題し、ご講義いただきました。『権利』『擁護』について説明いただき、基本的人権について詳しくお話くださいました。自立と自律への支援、権利擁護の観点からのケアスタッフの役割についてなど、支援をしていく上で大切な事をお話されました。
午後からは、東京大学大学院総合文化研究科特任研究員 脳科学者 恩蔵絢子氏にお話をしていただきました。人間の脳について、またご自身のお母さまが認知症になられたことにまつわる経験談など、幅広く分かりやすくお話してくださいました。健康な人は言葉に重きを置いているが、言葉で言えることだけを見ることは本質を見逃すことになる。
続いて㈱あおいけあ 代表 加藤忠相氏から『認知症ケア~中核症状の生活への影響と心理、認知症の人にとっての環境の重要性~』についてご講義頂きました。今後、社会構造が20年の間で高齢者がどれだけ増加していくか、それに伴い医療・介護の人材不足が深刻化されていくなど、今後の我が国の人口推移について説明されました。自立支援のありかたについては沢山の例を挙げながらお話してくださいました。
午後からは、大阪人間科学大学の学生さんもご参加いただきました。
参加者の皆さんからは「改めて利用者のニーズにあったケアをすることの大切さを知ることができた」「科学的根拠と実際のケアを学ぶことができました」「興味深いお話ばかりで、今後の支援に活かしていきたいと思う内容が多かった」などの感想をいただきました。
長時間の研修でしたが、ご参加いただき、ありがとうございました。
午後からの研修会には、参加者の方が会場の配置をお手伝いしてくださいました。皆さん、本当にありがとうございました。市老連(^^)!
日 時:令和6年6月7日(金) 午前10時~午後5時10分
場 所:大阪市立社会福祉センター 第1会議室
講 師:特養こうのとり 施設長 北野智傑氏
講 師:特養こうのとり 施設長 北野智傑氏
脳科学者 恩蔵絢子氏
㈱あおいけあ 代表 加藤忠相氏
㈱あおいけあ 代表 加藤忠相氏
参加者:16名 大阪人間科学大学 9名