午前の部では大阪市認知症介護指導者で四恩学園 事務局長の西田 和人氏に「認知症の人の理解と対応」と題し、ご講義いただきました。認知症の基本的な知識や中核症状を理解した上での具体的な対応。そして心理的な支援をしていく上で私たち自身も、いかに心理的な良い状況にいなくてはならないかと、お話されました。
午後の部では弘済院家族の会 和崎 光子氏に認知症のお父様を介護された体験をお話いただきました。介護生活の中で、家族の視点から感じられた様々なことについて、施設職員のみなさんに「お伝えしたいこと」としてお話くださいました。最後に見せて頂いたお父様の写真が穏やかな顔をされていて素敵でした。
続いて兵庫県歯科衛生士会の歯科衛生士 髙木 史恵氏にご登壇頂き、「認知症の方への口腔ケアからの摂食支援」をテーマにご講義いただきました。食べるメカニズムを共通認識し、チームで統一した口腔ケアをすることによって、認知症の方の「口から食べたい」を支援することを学びました。食べてくれないのは、食べ物を認知できないからだとお話され動画や写真を交えながら、分かりやすく解説していただきました。
最後に特別養護老人ホーム 白寿苑 看護担当課長の山内 恵美氏から認知症介護におけるコミュニケーションについてご講義いただきました。講義の中では、簡単なゲームを通して、参加者の皆さん自身に認知症の人の気持ちや感情を体験してもらいました。また、グループワークでは事例を使って、お互いの意見を交換し、認知症の方とのコミュニケーションを考えました。最後に『今を見て、過去を振り返り、これから(未来)を考える』とお話くださいました。
今回の研修は6時間の長時間の研修でしたが、たくさんの方々にご参加いただきました。
ありがとうございました。市老連(^^)!
日 時:令和元年6月28日(金)10:00~17:00
場 所:大阪市立社会福祉センター 第1会議室
講 師:四恩学園 事務局長 西田 和人氏
弘済院家族の会 和崎 光子氏
(公社)兵庫県歯科衛生士会 歯科衛生士 髙木 史恵氏
特別養護老人ホーム 白寿苑 看護担当課長 山内 恵美氏
参加者:47名