次に相談員の森川氏より、さらに詳しくご説明をいただきました。
最初にユニットケアとは?介護とは?課題をそれぞれグループワークで話し合いました。
参加者の方からは〝生活のお手伝い〟〝身体的、生活面(精神面)のサポート〟〝生きていく為のサポート〟などの回答がありました。森川氏からは『人間の尊厳、プライドを最後まで日常的に生活面から保障する為に不可欠な仕事』であるとお話されました。
ご利用者様の暮らしに合わせて職員の働き方を考え、それが本当の個別ケアにつながる。その為にはチームで仕事をするということ。自分だけが情報把握していても意味がなく、ご利用者様の立場になって考える。『職員目線のケア』ではなく、それぞれの暮らしを築くケアにとお話されました。
本当の意味でのユニットケアを実現するためには、①ハード(環境)②ソフト(ケア・サポート)③システム(仕組み)④少人数ケア体制を作る4つのポイントがあることをお話いただきました。高秀苑で実践されている取り組みを交えながら、4つのポイントを詳細に解説していただきました。
『大切なことはそれぞれ一日の暮らしぶりは違うということを理解し、その人の生活ペース、意向に合わせた援助を行う事が個別ケアの出発点です。』という言葉が印象的でした。
今回の研修の学びを自施設のユニットケアの取り組みに活かしていただければと思います。
市老連(^^)!
日 時:令和元年7月16日(火)午後2時~4時
場 所:大阪市立社会福祉センター 第1会議室
講 師:特別養護老人ホーム 高秀苑 施設長 田中 智子氏
相談員 森川 信宏氏
参加者:37名